
ふ〜っ・・・
僕は天を見上げ、恨めしそうに息を吐き出した。
奴の日差しは凄まじく強烈で、部外者である僕に対しても全く容赦なく照り付けてくる。
360度見回してみても、どこにも日陰なんてありゃしない。
在るのは、ただカラカラに乾いた砂と岩の世界だけだ。
申し訳程度にわずかに浮かんだ雲は、とても奴の力を遮るほどの器ではない。
何処までも続く荒野を進む・・・
暑さはもうほとんど感じない。
じりじりと照り付ける日差しは、暑さではなく強烈な痛みを容赦なく照り付けてくる。
足の裏が、燃えるように熱い。
熱せられた砂の上を歩いている気分は、もうほとんどフライパンの上と変わらない。
下手に地面に座り込むと、火傷をしてしまう。
今はただもうろうとする意識の中で、歩き続けるしかない。
僕は立ち止まり、もう一度天を見上げた。
「お前の力は、もう十分にわかったよ・・・」
僕は焼き付けられた腕でカメラを構え、焼き付けられた岩山の姿と奴の力強さを、しっかりフィルムに焼き付けておく事にした。
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