
プレゼントを配り終わったサンタが、ノースポールへ帰る途中、暗闇の中に光り輝く一軒の家を見つけた。
沢山のクリスマスライトに彩られ、暗い森の中にホワッと浮かび上がっている。
「ホッホッホッ・・・」
サンタが大きな声で笑った。
ルドルフの鼻がピカッと赤く輝くと、ソリは大きく右に傾き、静かに屋根の上に舞い降りた。
そっと家の中を覗く・・・
白熱灯の優しい光に包まれたリビングルームに、大きなツリーと靴下が5足。
テーブルの上には、サンタとトナカイ達の為に、ミルクとクッキーが用意されていた。
サンタは柔らかな笑顔を浮かべると、ソリから大きな白い袋を降ろし、そっと袋の中に手を伸ばすと、静かにプレゼントを取り出した。
1つ、2つ、3つ・・・4つ・・・んっ?・・・
プレゼントは4つしか残っていない。
「ふ〜っ・・・」
困り果てたサンタは、空を見上げて大きくため息をついた。
息はとても白く、蒸気機関車の煙のように高く勢い良く空へと上って行った。
暗い夜空にポッカリと浮かんだサンタの息は、そのまま冷えて固まり、雲になった。
サンタがルドルフの頭を優しく撫でてあげる・・・ルドルフは嬉しそうに首を振り、その度に金色の鈴がチリンッ、チリンッと短く鳴った。
チリンッ、チリンッ、チリンッ・・・
鈴の音が響く度に、雲は小さく割れて行き、やがてチラチラ、チラチラ、雪になって舞い降りて来た・・・
ホワイトクリスマス
何よりも嬉しいプレゼント。
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